実印を紛失してしまった場合は・・

大阪の印鑑屋・枚方市のせんば堂店主の近藤です。いつもありがとうございます。先日、お客様から実印を失くしまして・・というお話をお聞きしました。そこで、実印を紛失した際にはどのようにすべきなのかをお話したいと思います。

実印は契約やお取引など重要な場面で使用するものである為、実印を紛失してしまえば不安になるのも当然かと思います。でも、そんなに慌てる必要はありません。

実印を自治体の受付窓口に届け出る時、「印鑑登録」という手続きを行っているはずです。これが「印鑑登録証明書」というものですね。印鑑証明書が必要なときに役所の窓口に行かれると思いますが、そこに登録されている印鑑が実印ですよね。つまり、実印は、基本的にこの印鑑登録証明書とセットで初めて本人証明としての効力を発揮しています。従って、仮に実印だけが誰かの手に渡ったとしても、それだけで不正使用をすることはできないということです。

紛失したらやるべきこと

他人が自分の印鑑を乱用されトラブルに巻き込まれる可能性は避けたいですよね？印鑑登録証明書がなければ不正使用はできないですが、印鑑登録証明書を偽造されてしまえばそれは実印として通用してしまうことになろのを覚えておいてください。つまり、重要な契約や取引場面でなりすますことが可能になってしまいます。

1.印鑑登録をした場所への届け出

まず、印鑑登録を行った自治体の窓口において実印の紛失届を提出してください。これによって印鑑登録証明書の発行ができなくなり、なりすましの第三者の利用を防ぐことができます。

2.新しい印鑑でもって改印届を提出

実印は既に紛失しているため新たに実印を登録しなければなりません。これは、同様に印鑑登録を行った窓口に新しい印鑑とともに改印届を提出することで対応ができます。この手続によって以前の印鑑は効力を失い、印鑑登録証明書を作ることができなくなります。

3.警察への届け出

新たな印鑑証明書発行はできなくなるとはいえ、他人の手に自分の印鑑があるかもしれない・・というのはあまり気持ちのよいものではありません。又、何らかのトラブルに巻き込まれる可能性がゼロとはいえませんので、最寄りの警察に紛失届・盗難届を提出してください。何か問題が生じてもスムーズに対処してくれると思いますし、逆になりすました側はすぐに足が付くと思います。

皆さまも紛失には十分ご注意くださいね。

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