象牙 ― 印材の王様と呼ばれる理由
2026.10.13
こんにちは。大阪・枚方市のハンコ屋、せんば堂の近藤です。
今回は象牙印材のお話です
象牙は、昔から「印材の王様」と呼ばれてきた印材です。
そう言われる理由は、見た目の高級感だけではありません。きめが細かく、細かな彫刻を施しやすいこと。適度な硬さと重みがあり、押したときに安定した印影が得られること。印章を彫る職人目線で見ても、印材として非常に優れています。
少し黄みを帯びた落ち着いた色合いも、象牙ならではで、使い込むうちに表面の艶が深まり、自分だけの一本に育っていくような楽しみがあります。摩擦に強く、長く使える耐久性も備えています。
「一生もの」としてお選びになる方が多いのも、こうした使い心地や美しさはもちろん、その高級感、そしてその希少性だと思います。もちろん、どの印材にもそれぞれの良さがあります。
その中でも象牙は、昔から多くの人に特別な印材として大切にされてきました。

象牙のお手入れと保管
象牙は、朱肉の油を吸いやすい性質があります。朱肉が付いたまま長く置いておくと、染み込んで取れにくくなることがあります。
ご使用後は、ティッシュなどで朱肉をやさしく拭き取り、ケースに入れて保管してください。保管場所は、直射日光を避け、温度や湿度の変化が少ないところがおすすめです。
象牙(上)と象牙(並)の違い
右の「象牙(上)」は、牙の中心に近い部分から製材された印材です。中心に近いほど目が細かく、色合いや質感にも美しさが出やすいとされています。
左の「象牙(並)」は、中心より外側に近い部分から製材された印材です。同じ象牙でも、採れる場所によって目の細かさや表情が異なります。

象牙の取り扱いについて
象牙の国際取引は、ワシントン条約などにより規制されています。日本国内での象牙製品等の取引にも法律上の管理があり、当店は登録事業者として取り扱っています。
特別国際種事業者登録番号:01494号

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